暑い夏の季節、屋外から室内へ入ってくる熱エネルギーを100%とすると、窓などの開口部から室内に入ってくる熱エネルギーは実に約71%と言われています。暑い夏を快適に過ごすためには、窓から侵入する熱エネルギーを軽減する「遮熱」がとても重要です。
遮熱ブラインド、遮熱カーテン、遮熱レース、ハニカムスクリーン(ハチの巣構造)等、いろいろございます。その他、遮熱とはうたっていませんが、遮光機能の付いたものも遮熱効果はございます。プロのアドバイスをご利用ください。
【1】カーテンによる遮熱
カーテンを遮光・厚地に変えるだけで遮熱効果は増します。出来れば、床よりも2~5cm位長く、床との隙間を無くすように吊ると効果的です。欧米では床よりも長くするのが一般的です。また、効果は厚地ほどありませんが、遮熱レースを付けることにより部屋の上昇温度を抑える。
【2】今あるカーテンにライナー(裏地)を付ける
今あるカーテンにライナー(裏地)を付ける。下の写真のように裏地を付けることにより、空気の層が出来る事と遮光裏地のため、その効果は抜群です。今あるカーテン本体のフックを利用して付けるため、縫製する必要もなく、着脱も簡単。冬は保温効果が高まります。
【3】カーテンレイルによる遮熱(リターン仕様)
カーテンレイルの脇と上が空いていますので、脇はカーテンをコの字型に付けて脇から入る外気温をカット。上はトップカバーを付けて、上からの熱波を遮るようにする。
■フラットライナー■
現在ご使用中のカーテンに縫製なしに簡単に低価格で裏地を付けることができます。
■リターン仕様■
サイドにリターン仕様にすることで、レールの左右の隙間を防ぎ、光漏れが軽減され、外部からの視線をカットし、冷暖房の効果が期待できます。
【4】遮熱ブラインド
ブラインドの良さは、何と言っても光を調整する調光機能。風を程よく入れることができ、なおかつ、外からの視線を遮る効果。その効果を活かしつつ、遮熱コートにより、太陽の熱を遮って快適に。一般のブラインドと遮熱ブラインドでは、ブラインドの温度が約-3.7°C違います(価格は同じ)。
また、ブラインドは他のインテリア製品にはできない天窓、変形窓等も作成でき、調光、遮熱機能もあわせ持つ優れものです。
この他にも、もっと遮熱効果を高めるのでしたら、ハニカムスクリーン(ハチの巣構造)、遮熱・遮光ロールスクリーン等もあります。
【5】ガラスフィルム
窓ガラスにフィルムを貼ることにより、遮熱・断熱効果を高めることができます。ガラスフィルムは、紫外線を99%カットし、万が一割れてもガラスが飛び散らない効果も有り、種類により防犯性能の高いものもあります。尚、透明性の高いものを貼るとフィルムが貼られているかも分からないものもあります。
天窓遮熱ブラインド、日差しの強い変形窓に遮熱ブラインド、サンルームの天井に電動の傾斜遮熱ブラインドの施工例
ハニカムスクリーンの遮熱効果